フリーランスには苦労の多い現場での人選

フリーランスをして、プロジェクトマネージャーとして企業の依頼に応える際の最も大きな苦労の一つが、プロジェクトメンバーを集めるという点です。その企業で求めているプロジェクトの目的を聞いたり、その企業のクライアントにヒアリングを行ったりすることによってプロジェクトの方向性を定め、それに必要となる設備や人員、予算等を算定するのが業務の始めになります。
この際に、人員は基本的にはその企業の内部の人材を起用することになり、始めからほとんどが指定されている場合もあれば、職種を伝えると企業側から選定してもらえる場合もあります。
しかし、想定しているスキルを持った人材があてがわれるとは限らず、メンバーによってはプロジェクトを走らせるために技術的な教育から始めなければならない場合もあるのです。

また、社内では適当なスキルを持った人材がいないという場合には外部に人材を求めなければならず、その選定と採用についても一任される場合があります。
それも決められた予算内で行う必要があることから、実質上は企業内で一つのプロジェクトを動かすための経営の仕事を一通り担うことになるのです。こういった人選を新しい仕事を請ける度に行い、毎回全員が違うメンバーでプロジェクトを動かしていかなければならないことが大きな苦労となります。
個人の特性を生かしてプロジェクトを動かすことがその円滑な進行に不可欠だからであり、フリーランスの難しい点なのです。